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うらろじ40本目西桂町 槙田商店

職人技が生み出した、暮らしが楽しくなる傘

山梨県の富士北麓地域は全国でも有数の歴史ある織物の町。中でも郡内地方は、富士の豊かな湧水を利用した絹の先染め織物が盛んだったと聞きます。「甲斐絹(かいき)」と呼ばれるその山梨の伝統織物は、非常に軽く、玉虫色のように輝く独特の光沢と、サラッとした風合いで、羽織の裏地に用いられる美しい高級絹織物として江戸時代から昭和初期にかけて、郡内地域で盛んに生産された高い技術が要求される織物。

今回のうらろじ探訪では、今もその甲斐絹の技術を継承しながら傘や服の様々なデザインの生地を生み出している槙田商店さんをご紹介させていただきます。

 槙田商店さんの創業は、慶応2年(西暦1866年)。江戸末期から明治時代へと生活文化が変化するのに合わせ、着物の裏地の生産から傘の生産へとシフトしていきます。江戸時代から培った甲斐絹生産の高い技術・経験を傘生地に活かし、防水・撥水する技術と融合させ、これまでになかった「先染めの傘生地」を生み出し、自社で傘にまで仕上げている槙田商店さん。先染めされた様々な色の糸を用いて絵柄を織り上げていくため、立体的な絵柄と糸の表情を楽しめるところが槙田商店さんの傘の特長。糸染めにまでこだわり、ジャガード織りによって生み出される傘生地は、もはや芸術品!!ジャガード織りで作られた製品は、プリントでは出せない質感で高級感いっぱいです。プリントの場合だと裏には全く絵柄が入りませんが、ジャガード織りというのは、先に染めた色付きの糸を使って絵柄を織り上げていくので、裏には反転した絵柄が入り、内側から見ても美しいです。憂鬱な気分になりがちな雨の日でも、傘をさしている本人も絵柄を楽しむことができ、気分が上がりそうですね。撥水製に優れた生地、丈夫な骨、肢の部分にもこだわりが見受けられ、とってもオシャレ。江戸末期から150年という長い歴史を積み重ねているだけあって、様々な糸を使って作られる織りのバリエーションも豊富です。持ち手や骨にこだわった傘や、強風でも飛ばされない傘、軽い傘などたくさんの種類の傘が登場していますが、オリジナルで生地のデザインから織り、傘の製造まで一貫しているお店はなかなかないのではないでしょうか。伝統と現在を融合させた技術の「傘」。ぜひ一度、その傘が醸し出す高級感を手にとって感じていただきたい、そんな素敵な商品です。

 槙田商店さんの傘は当館のお土産処でも置かせていただいております。価格は8,000円~30,000円。傘としては高価に感じる方もいるかもしれませんが、今回傘を作る行程を拝見させてもらい、その手間暇を知ると納得できる価格に感じます。
 槙田商店さんの社内は大きく分けて3つのチームに分類されます。お客様からのアイデアや希望を形にする「企画デザイン」チーム、決定したデザインを基に高密度で繊細な絵柄を織り上げる高度な技術を持つ織職人チーム、そしてその織り上げた生地を裁断・縫製・組み立てまで全て手作業で行う傘づくりチーム。それぞれのチームが自分たちの仕事に誇りを持ち、一緒に働いている人たちと連帯感を持って完成に至る商品作り。たくさんの人の手が加わって完成した傘は、とても温かみがあります。

 そもそも傘作りはどこで作るにしても、ほぼ全ての工程が手作業。この機械化の時代、ラインに乗せれば傘も自動で作られると思われがちですが、いまだに傘作りは人の手を必要とする製品だそう。傘の市場のほとんどは海外産とのことですが、服生地作りで培われてきたデザイン力と、国内では他にあまりないという大口ジャカード織機を使いこなす技術、手間を惜しまず傘を完成させていく繊細なひとつひとつの手作業の連携により生み出される傘は、槙田商店さんでなければできない特別な傘を作り上げています。

 当館へご宿泊に来られたお客様からも大変好評をいただいているこれらの傘。限られた数ではありますが、お土産処にも数種類を置いておりますので、機会がありましたらぜひ傘を広げてご覧になってみてください。お気に入りの一本が見つかるかもしれません。

知識や経験を活かした様々な生地の提案
高密度で繊細な絵柄を織り上げる
たくさんの生地が並びます
当館のお土産処にも置かせていただいております!
こちらは3万円の傘の一例。内側もこんなにオシャレ!

洋服の生地も取り扱われている槙田商店さんですが、今回は「傘」にクローズアップして傘づくりチームの一連の流れを見させていただきました。

【三角裁断】
織り上げられた傘生地を木製の型に合わせ裁断。この型は定規の役目を果たすのですが、よーく見ると正二等辺三角形ではなく、両辺は緩いアーチになっております。これが傘の美しい丸みを生み出すのですね。2枚重ねて、且つこの後縫い合わせていく際に絵柄にズレが出ないように裁断するという失敗が許されない非常に重要な工程です。

【小間検品】
裁断した傘生地に傷や糸のよれ、汚れ等がないか、光を当ててしっかりと検査します。傘は開いた時に、生地が目の前に位置することから、小さな傷も見逃せません。まさに、繊細な達人技です。

【中縫い】
傘骨の数に合わせて、生地をミシンで繋ぎ合わせます。中縫いミシンという小さく&可愛らしくありながらも、重厚感のあるミシン。通常のミシンとは違い、下糸がないそうです。ミシンの扱いもさることながら、直線ではなく曲線を縫っていくため素人には難しい職人技です。

【天かがり・口綴じ・中綴じ】
生地を骨に糸で縫いつけ、固定する工程です。まずは傘の先端となる部分の生地を針と糸で締め上げてから、露先と生地を縫い合わせ、最後に生地の内側と骨を縫い合わせます。しっかりと縫い付けないと、糸が緩んで傘生地が骨と分かれたり、骨が折れる原因となります。中綴じは一本の骨に2ヶ所ずつ丁寧に縫いとめていく、一連の工程の中でも重要なポイントです。

 仕上げにアイロンがけをして生地のシワを伸ばし、持ち手や傘をまとめるためのバンド部分等をつけて、最終検品をしたら完成!!

 今の便利な世の中、傘を忘れてもコンビニや駅の売店等で簡単にビニール傘を購入することができます。実用品・消耗品であるということや、盗難・紛失への心配などから使い捨てが当たり前となりつつありますが、熟練職人の手仕事が随所に込められたお気に入りの傘が見つかれば、愛着が湧き、電車の中に忘れることがないよう大切に使っていく意識も高まりそう。絵柄や素材がオシャレなら、ファッションアイテムの一つとして傘もコーディネートして、持っているだけで楽しくなりそうです。何より、雨の日・日射しの強い日が待ち遠しくなる...そんな素敵な傘に出会えます。自分へのご褒美に、大切な人への贈り物に、槙田商店さんの傘はいかがでしょうか。

2018年3月11日

※記事の内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。
最新の内容につきましては、お客様ご自身でお問い合わせの上、ご利用いただきますようお願い致します。

木製の型を使用し生地を裁断
傷が汚れがないか厳しくチェック
見事な職人技
生地と骨を縫い合わせます
売店も併設されてます♪

西桂町 槙田商店

山梨県南都留郡西桂町小沼1717

TEL:0555-25-3113

営業時間 9:00~18:00
定休日 土日祝日
駐車場 有り

鐘山苑から車で約20分。
公式HP
槙田商店 since 1866

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