ホーム > 鐘山苑での過ごし方 > うらろじ探訪 > 富士吉田 明見湖(ハス池)

うらろじ11本目富士吉田 明見湖(ハス池)

忘れさられた富士山の湖

観光名所として全国的にも知られる富士五湖(山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖)、その有名な湖たちと同じ起源の湖でありながら、そんな起源を知る者もなく、忘れさられたような、とても小さな湖が富士吉田市内にあります、今回のうらろじ探訪は、富士吉田ガイドの会・勝俣源一さんのフィールド、明見湖(あすみこ)をご紹介します。季節はまさに夏、学校のグラウンドほどの大きさの湖が一面びっしりと蓮の葉でうまっていました。ちらほら蓮の花も咲き、美しい真夏の風景がそこに広がっていました。

湖は周囲を懐かしい風情の里山に囲まれ、清流と沼の多種多様な生き物が同居、また多くの水鳥が羽を休める自然のサンクチュアリとなっています。もともとは富士八湖のひとつだった明見池、源さんによれば「今の富士五湖に、明見湖、四尾連湖、駿河の浮島沼(後に泉端に変わる)の三つを加えて富士八湖。中でもこの明見湖は、富士山信仰の富士山道の垢離場(こりば)、みそぎの場所として大切にされてきました」地元では「あすみのハス池」の通称で昔から親しまれる明見湖、現在は公園として整備され、自然観察やウォーキング、釣りなどの自然とのふれあいを楽しめる公園となっています。「杓子山」登山客のハイキングコース、写真愛好家の方達のビューポイントとしても人気。また公園の東側にあるロッジ風の外観が美しい[はす池体験工房]は、自然観察会や環境講演会、エコクッキングなど環境教育や環境学習に利用できる施設です。

湖一面に広がる蓮の葉
富士吉田ガイドの会・勝俣源一さん

湖畔の雄大な眺めに魅了されていると、源さんがさらに興味深い話を教えてくれた。

[葛飾北斎は果たして明見の里に来たのか?]
源さんによれば、実は北斎の数枚の浮世絵に明見(阿須見村)からの富士山が描かれている。...例えば、
・北斎富嶽百景の中の「孝霊五年不二峯出現」と題された作品が金剛坊(明見が丘)からの風景とされる。
・富嶽百景三編の「阿須見村の不二」はそのタイトルもさることながら、画面右下に水辺、正面に藁葺き屋根の民家を配し、屋根と屋根の間にちょっとだけ頭を覗かせた富士山が見える。構図と言い、眺めと言い、これはまさしく当地からの風景なのでは、と思わせる説得力がこの絵にはあります。

さらに、源さんが言うには、北斎最晩年の作とされる「富士越龍」も当地の堂尾山からの構図ではないか、というのだが...。
今後も北斎と明見の里との関係が裏付けられるような新資料が発見されることを心待ちにしたい。

2012年6月1日

(記事・写真は2011年8月初旬に作成したものです)

※記事の内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。
最新の内容につきましては、お客様ご自身でお問い合わせの上、ご利用いただきますようお願い致します。

蓮の花も咲いた、美しい真夏の風景
多くの水鳥が羽を休める明見池

富士吉田 明見湖(ハス池)

山梨県富士吉田市小明見3356

営業時間
定休日
駐車場

鐘山苑から車で10分

お客様専用ダイヤル

0555-22-3168 受付時間 9:00~19:00

ページの先頭へ