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うらろじ49本目塩山市 キスヴィン・ワイナリー

世界が求め、驚くような高水準のワインを

日本におけるワイン発祥の地である山梨県。甲州市勝沼・塩山を中心にぶどう畑が点在し、県内には明治初期創業の老舗から令和に新設された醸造所まで、その数約90ものワイナリーがあります。
 今回のうらろじ探訪では、数あるワイナリーの中でも今県内外から注目度が高まっているキスヴィン・ワイナリーさんをご紹介させていただきます。
 お話を伺ったのは、キスヴィン・ワイナリーの醸造責任者をされている斎藤まゆさん。きっかけは、ホテル鐘山苑内特別フロアー別墅然然の新プラン「SASA-SIMPLEプラン」の企画にあたり、プラン特典として地元の美味しい逸品を付帯したいという話からソムリエに相談したところ、"それならキスヴィン・ワイナリーのワインを"という提案でした。もともと筆者も何かのコラムでキスヴィン・ワイナリーについての記事を読んだ記憶があった為、今回直接斎藤さんにお会いできることは仕事とは言え内心ワクワク♪
 ソムリエがキスヴィン・ワイナリーのワインをお勧めするその理由を探りに、そして今ワイン好きの方々から熱い視線が注がれている醸造家 斎藤まゆさんについて取材しました。

 キスヴィン・ワイナリーの歴史はまだ若く、山梨県甲州市塩山で本格的にワイン作りを始めたのは2013年。契約しているブドウ農家さんからブドウを仕入れてワインを醸造するワイナリーも多い中、キスヴィン・ワイナリーではブドウ作りから醸造までを一環して手掛けているそう。自分達の手で一から栽培したブドウだけを使用してワインを作るワイナリーさんは珍しく、キスヴィン・ワイナリーの周辺に点在する自社のブドウ畑は約40カ所、合わせて4ヘクタールという広さに上ります。そこで栽培している品種は、甲州やシャルドネ、シラー、ピノ・ノワールなど様々。"ブドウから品質を高めていくこと"にこだわることで、他ワイナリーの商品とは異なる『美味しさ』に気づくワインファンを少しずつ増やしています。
 年間の生産量は約12000本。小さなワイナリーの為、生産量を増やすのはなかなか難しいとのことで、星付きレストランのシェフやソムリエたちからも熱烈なラブコールを受けるほど。2019年には「キスヴィン甲州」という白ワインがANA国際線ファーストクラスのサービスワインに選ばれ、また過去には「ワイン界の神様」とも呼ばれた世界的なソムリエであるジェラール・バッセ氏がキスヴィンワインの美味しさに感動してSNSで紹介したことでも話題となり、わずか7年で国内外から注目の存在になりつつあるワイナリーです。

 斎藤さんの経歴はというと、ご出身は神奈川県。早稲田大学在学中に訪れたフランスの醸造所でブドウの収穫に参加。手にしたブドウとワイン、そしてその作り手に心惹かれ、フランスで出会ったようなワインを自分自身で作りたい!と思ったのを機に、美味しいワインを作る為に必要な知識を一から勉強し始めます。また、当時ちょうどカリフォルニアワインが伸びてきていたこともあり、"日本でワインを作るなら、フランスのような伝統を重んじる産地国(オールドワールド)ではなく、比較的新しい産地国(ニューワールド)で学ぶことにより、得るものが多いのではないか"と考え、専門的にワイン作りについて学ぶことのできるカリフォルニアの大学へ進学するためアメリカへ渡ります。
 フランスで出会ったワインから、ワイン作りを自分の職業にしようと大きく転換した斎藤さんの人生。その思いを実現するために新しい世界へと足を踏み入れる斎藤さんの行動力には、感嘆するばかりです。

 そして、その斎藤さんがキスヴィン・ワイナリーの醸造家になるに至った経緯を紐解いていくためには、同ワイナリーのブドウ栽培責任者、且つ代表を務める荻原康弘社長の存在を語らずにはいられません。荻原さんは、ブドウ農家の3代目。それまでは生食用ブドウの栽培を中心としていましたが、2005年頃からワイン用のブドウを作り始めます。ゆくゆくは自分が作ったブドウで世界一のワインを作りたい!そのためにはパートナーとなる醸造家が必要と考えていた荻原さん。当時カリフォルニアの大学でワインの醸造について勉強していた斎藤さんが綴るブログを見て、直接カリフォルニアまでスカウトしに会いに行ったのがお二人の出会い。
 こうして荻原さんからの熱烈なアプローチを受け、斎藤さんがキスヴィン・ワイナリーのスタッフとして加わることになるのです。斎藤さんに負けない荻原さんの行動力にもまた、感心させられます。

ソムリエお勧めのキスヴィンワイン
栽培しているブドウの一種「甲州」
自社のブドウ畑にて剪定作業の様子
地下貯蔵庫に入ると良い香りが♥
キスヴィン・ワイナリーのスタッフのみなさん、中央が荻原社長

 "荻原さんのブドウを育てる腕は天才的!"とその技術力を認めた斎藤さん。この人たちとなら、自分が目指す美味しいワインを作っていけるのではないかと思い、アメリカから帰国した後にも、フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ地区で改めて修行を重ね、より多くの経験を積み、感性を磨いていきます。こうして2013年に斎藤さんはキスヴィン・ワイナリーの立ち上げに参画、ワイナリー設立と同時に醸造責任者へ就任します。『美味しいワインを作る』という同じ目標に向けて、真剣にブドウ作りに向き合う荻原さんとそのブドウの味を信じた斎藤さんがタッグを組んでいくこととなります。お二人のワインに対する情熱と行動力があったからこそ、今のキスヴィン・ワイナリーがあるのですね。
 ソムリエ曰く、斎藤さんが生み出すワインは良い意味で日本のワインっぽくないとのこと。日本でもこんなに美味しいワインがあるのか!とブラインドテイスティングで初めてキスヴィンワインを口にしたとき、驚いたと言います。ブドウの自家栽培と併せ、斎藤さん自身も積極的に畑へ出向き栽培に参加する、そして質の高いブドウ作りを維持するために何が必要かを考え抜き、失敗しても足りないものがあっても、諦めずに一つひとつ改善してゆくという妥協しない姿勢。そこがキスヴィン・ワイナリーの強みです。

 異常気象も多い昨今、自然を相手に自分たちが求める高品質なブドウを一定量育てることは簡単なことではないはずですが、次はこんなワインを作ってみたいという挑戦心と、自分たちが作ったワインをきっかけにワイン通の方々だけでなくこれまでワインを召し上がる機会が少なかったお客様にも興味を持ってもらいワイン文化を広めていきたいという高い志を一貫して持ち続けているこの7年間。「その為なら、何でもやります!!」と揺るぎない想いを語ってくれる斎藤さんの素敵な笑顔からは、世界を見据えたワイン作りへの情熱が手に取るように分かります。今以上にキスヴィンワインのファンが増え、世界的にも認められるワインが誕生する。そんな未来も、そう遠くはないでしょう。
 現在、購入できるワインの銘柄は限られるかもしれませんが、『日常にワインのある生活』を楽しんでみるのはいかがですか?

2021年3月1日


※冒頭で触れた別墅然然「SASA-SIMPLEプラン」は、現在販売をしておりません。

※記事の内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。
最新の内容につきましては、お客様ご自身でお問い合わせの上、ご利用いただきますようお願い致します。

荻原社長の絶対的信頼を受けている醸造家斎藤まゆさん
青空とブドウの葉。斎藤さんの夢も天高く!
SASA-SIMPLEプランの特典の一つ"キスヴィン シャルドネ(白ワイン)"

塩山市 キスヴィン・ワイナリー

山梨県甲州市塩山千野474

TEL:0553-32-0003

営業時間
定休日
駐車場 あり

鐘山苑から車で約60分。
公式HP
Kisvin Winery

お客様専用ダイヤル

0555-22-3168 受付時間 9:00~18:00

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